戦場のキックオフ

2日連続で数学の講習をすっぽかすという愚行に出た今日の午後、翌日都立入試を控えた弟がテレビを見ていた*1ので、ちょっと気になって俺も見てみると、フランス製の戦争映画*2だった。タイトルは、「戦場のキックオフ」。最初はWK2だと思っていたけど、塹壕戦だったので、WK1だということに気づいた。
途中から観たので全体は掴めていないが、内容としては、恐らく戦争も相当膠着状態となった頃なのだろう。お互い戦争なんてこりごりだ、と思っていた頃。ひょんなことから、塹壕の中で睨み合っていたフランス兵(一応こっち視点。フランス製だし。)とドイツ兵は交流(川で水浴びしてたら鉢合わせたり、お互い吹っ飛べる威力のドイツの不発弾を両軍で処理したり。etc.etc.etc...)していき、近くにすむ農家のマダムとも交流を深めていき*3、あるときドイツ側から休戦協定の申し入れがある。フランス側の指揮官は、1時間のみ、と条件をつける。束の間の休息。と、ドイツから砲弾が・・・・・・!飛んできたのはボールだった。両軍の兵士たちは、サッカーに興じる。そして、いつしか両軍の兵士たちはマダムの家でパーティーを開くまで親しくなる*4。フランス兵とドイツ兵、敵同士に芽生えた友情。青春、恋、愛情。しかし戦争映画の宿命か、最後はドイツの増援部隊*5によって、その友情は引き裂かれて終わってしまう。
いやはや。昔は興奮でもしながら観ていたのだろうが、何となく、胸が締め付けられるような、というか、観るのがツラいというか・・・・。俺も年を取ったのか、それとも何か別の――。

*1:勉強しろよ!

*2:いや、ヒューマンドラマというべきなのかも知れない。

*3:但し、ドイツ兵のひとりがそのマダムをレイプしようとしたことがあった。

*4:パーティー開催には紆余曲折あるのだが、長ったらしく解説してもなんなので割愛する。

*5:彼らのつけていた遮光型土偶のような仮面が、ちょっと気になる。